なんか話題にできる面白そうな雑学を書いていくにょ〜
樹木全般
・年輪の幅で方位わかる?
小学校の教科書とかで「南側の方が日が当たりやすいため南側だけ年輪の幅が広くなる」って話書いてあった記憶ありますよね~。あれ、年輪の幅って方位に関係なくて地面が水平なとこなら年輪の間隔同じなんです。傾いていると幅に差が生まれます。
・年輪ってなんでできるの?
上のイラスト使って説毎します。大体春から秋くらいまでは樹木って起きていて、それ以外のときはお休みしています。春になると「あったかくなってきたし成長すっか!」って感じで早材(春材)を作り始めます。早材は骨密度低いみたいな感じでスカスカです。そして秋くらいになってくると、「今年の成長期も終わりだな~」って感じで締めくくりに晩材(秋材)を作ります。こっちは骨密度高いみたいな感じで硬いです。これが一年周期で繰り返されるのであのような年輪ができていきます。年輪見ると樹齢分かるし便利だね~
古い木造建築の家にいくと、晩材の方が硬いから浮き上がってデコボコになってるよね。この上歩いた時の感触が好きです。ただ、トゲになってるのがよくあるから足に刺さるよね。木目って綺麗で好き。オイルとか塗ると際立って綺麗でもっと好き。
日本みたいに季節がちゃんとあるところは年輪できるけど、ない所は年輪がないことあるみたい。
・樹皮ってなんであんなにデコボコとした模様なの?
樹木によっていろんな模様がありますよね~。それぞれ特徴があって見ているだけで面白いです。
前回のであまり説明しなかった”形成層”。この部分では内側では辺材を作り、外側では樹皮を作っていきます。樹皮も辺材みたいに毎年どんどん作っていきます
さっき言ったように、内側では辺材ができてどんどん太くなっていきます。しかし去年以降に作られた樹皮はそれ以上大きくなれないのでヒビが入ります。その積み重ねでヒビが大きくなっていき、面白い模様になっていきます。
ちなみに外側の樹皮はある程度するとペリッと剥がれ落ちます。③の写真の真ん中あたりみたいに。人の皮膚も同じそうな感じですよね。垢的な。樹皮見てまわってるとよく海苔みたいのが張り付いてますが、あれって樹木自体にそれほど悪影響ないようです。ウメノキゴケとかね。ウメノキゴケ調べてみると面白いよ~!
※樹木がお年寄りになっていくとあんまり樹皮が剝がれなくなっていきます。細い桜の枝はツルツルですが、太くなってきている枝はデコボコですよね
・樹木に寿命ってあるの?
年々形成層で新しく作って太くなっていくだけなので寿命って考え方はないような感じがします。いくらでも生きていけますし、枝折って地面に挿したらそのまま大きくなってく事ありますし途絶えさせないようにするならいくらでもできるような。
一般的には「花付きが悪くなり人が花見を楽しめる状態でなくなった時」や、「倒木の危険性がでてきた時」なんかで伐採されるまでを寿命って言うのかなぁと思います。耐用年数って意味合いで寿命って言葉を使うんですかね〜
人と違ってある時を境に息途絶えるとかはないのでよくわかりませんね。ちなみに、きちんとわかっている範囲で最高齢の樹木は樹齢5000歳くらいだそうです。ソメイヨシノは明治くらいに作られたらしいですが、樹齢140年くらいのがあるので意外と長寿なんじゃねって話あるんですよ~。やっぱり管理の問題なんじゃないかな~
桜で一番長生きしてるのは2000年とからしい。
・「草」と「木」の違い
形成層があるものを木、無いものはだいたい草とされています。年輪があれば木だよ~ってことですね。だいたいそんな感じの解釈でいいと思う。
ついでに受粉について。中学校で自家受粉、他家受粉やりますよね。
自家受粉:自分の花粉が自分について受精すること。自分だけで完結するので簡単に受粉できるが、自分と同じのばっかりになるので多様性が無くなってしまい環境の変化などへの適応がしにくい。自家受粉ばっかりしていると近親相姦みたいに種として弱くなっていっちゃうらしい。
自家受粉しないようにしている仕組みは色々あって、後で説明する自家不和合性であったり、雌しべと雄しべの成熟する速さに差を付けたり、物理的に距離をとったりするものがあります。
他家受粉:自分とは違う花の花粉が自分につくこと。ハチとかが花粉を運ぶけど全く違う花のところに持っていかれたら意味なくなっちゃうし、自家受粉より難易度高い。沢山花粉作るようだし。遺伝子的に多様になるので環境の変化などに適応しやすい。出来ることならこっちをしたいって思ってるのが多いと思う。
こんなもんすかね。稲とか一年で終わっちゃうやつは確実に子孫残すために自家受粉が多めで、木は他家受粉多め的な話どこかみましたね。一概に言えないし環境によって全然違うと思うけど。
そもそも一つの花の中にあるものだけで受精できるって凄いよね。人だったらリアルふたなりですもん。初めて自家受粉を知った時は「自分でどっちも作れるんだから内部で最初からくっつけちゃえば確実に受精できるようにすればいいヤーン」って思っていました。でも基本的に、できるなら他家受粉したいって感じだと思うのでそんなのは無さそうですね。受粉の話も細かく考えると面白いですね。
桜の話
・綺麗なお花をとる方法
お花手に取ってみたーいとかお人形さんに持たせてみたーいとかそんな時に。
スズメが沢山とまっている木の下に行けば桜の花が綺麗なままで落ちているのでそれを拾いましょう!
スズメはクチバシが太いので、お花の中にクチバシ突っ込めないようです。花の下の方をブチっと食いちぎってチューチュー吸ってポイしてるのよく見る。
スズメが食いちぎったやつじゃないのにそのまま落ちているやつは、「受粉できてなくて、この花は付けていても意味ないな」って判断されて切り離しちゃってるからって話ありますね~。この話は説であって確実にそうだとは言えないんですが、知ってから少し花に同情します。
あと花びらが散ると、「受粉できたぜイエーイ。もう花びら付けていても体力使うだけだから切りはなそ~」って思ってるんだろな~って見てます。花びらが散っている個体は受粉できたやつで、花ごと落ちてるやつは受粉できなくて見捨てられたやつの確率高いと思ってるんですが実際どうなんでしょね~。何か知っている人いたら教えてね。
ついでにうちの子ドーン!!SDリーゼロッテのかなこさんです。人に紹介するときに「この子は葉が生えてるんだよ」としか紹介しないので歯にコンプレックス持ってしまっていそう。目も葉っぱも緑で好きな写真です。
・なんか葉にイボみたいのついてる
葉っぱをよーく見てみると、小さいドーナツみたいのが付いています。しかも何か液体が出ています。これは蜜線と呼ばれるものです。これをアリさんたちに吸いに来てもらって、ついでに他の害虫の卵や幼虫を駆除してもらっているんじゃないかって言われています。面白い関係ですよね~
・開花予想より前に桜咲いてる!
・ソメイヨシノって全部クローンなんだぜ
これは本当の話。ソメイヨシノは一本の木の枝切って、それを接木して増やしているので全てが遺伝子的に全く同じものです。
接木:横にぶった切った切り株(台木)に、増やしたいやつの枝をぶっ刺して増やす方法
挿木:普通に地面にさして増やす的な方法。ニンジンの頭切って地面の上に置くと根っこ生えてきて成長していくみないな感じ
・ソメイヨシノって自分で子孫残せないんでしょ?
こんな話よく聞きますが、種子作れるし普通に子孫残す能力あります。なんでこんな話が出てきているかというと桜には自家不和合性っていう特徴があるからです。
自家不和合性:自分の花粉が自分についても受精しないこと。桜のほとんどはこの性質持ってる。梅も。割と沢山の樹木がこの性質持っている
自家受粉できないようにしているんですね~。人と同じように自分と違う人同士で交配していくってことです。ソメイヨシノばっかり植えていると自分以外の桜がいないので種子ができなくなっちゃうんですよね。
人に例えて説明してみます。
「染井 吉野」さんって人がいたとします。この人だけではもちろん子供出来ませんよね。たとえ「染井 吉野」さんのクローン人間が沢山いても自家不和合性のせいで無理です。
ここに、「大島 桜」さんが来て「染井 吉野」さんと子供を作って「染井 新吉」さんが生まれました。この生まれた「染井 新吉」は「染井 吉野」さんとは別人ですね。
ま、自分以外の相手がいれば普通に子供作れるんす。染井吉野が他のと子供作ると、生まれてくるのは雑種みたいなものであって、染井吉野ではないんす。
「生まれてくるのが染井吉野とは別物になるから染井吉野は種子で子孫残せないんだ」的な主張ありますが、生まれてくる子が自分とは遺伝子的に違うなんて当たり前のことなので、それは違うよって感じです。
染井吉野だけが特別じゃなくて、普通に樹木を交配させて良い形質の個体が生まれたら、全く同じ形質のものを増やすために接木や挿木でふやすので他の樹木でもよくあることです。
・なら、染井吉野の両親を見つけて種子作ればいいやん!
そういうわけにはいかないんですよ~。染井吉野の親は「エドヒガン」と「オオシマザクラ」なんじゃないかってことが分かっています。でも、オオシマザクラとかは自然に生えているものなので、2本オオシマザクラがあってもその2つは遺伝子的に少し違うんです。親の苗字は分かっているんだけど、名前が分からないみたいな感じなので染井吉野の種子は作れません。親が分かったとしても、クローンほど全く同じ子が生まれるわけではないから意味ないんだけどね。
接木で増やす利点の方が多いから種子で増やせなくてものそんなに問題ではないと思う。
エドヒガンとオオシマザクラの子供は染井吉野以外にもいて、比べてみると結構違います。
これ上手く説明できていない気がする…大体の話ってことで
・種子のできない桜って?
すっごい細かい話になります。日本に自生するほとんどの桜は染色体の数が16本です。この数が同じであり、自分以外の品種の花粉と受精すれば種子ができます。ですが、16本でなく24本や32本のものが稀にできるので、その品種は基本的に種子を作れなくなります。私もそこまで詳しくはありませんが、「桜 三倍体」とかで調べるといいかも
桜に関するブログは「ウェザーニュース」のものがわかりやすいし面白くておすすめです!テング巣病にかかった桜見つけるのに半年かかった私とは違って写真とイラストがしっかりしてます。最近は桜に対する理解が深まっているのか昔よりかは無いんですかね~いらんなとこで見た気がするけど
その後もっと知りたくなったら、「みんなのひろば」っていうのも面白いです!専門家の方々が様々な質問について解説しています。小学生の質問とか視点が面白くてかわいらしいですね~桜以外のことも沢山あるのですっごくお勧めです!
※調べると色々生き物すげーってなりますよ〜。前回のは専門の人に相談しながら書いたけどこっちは私の知識を羅列するだけなので変なとこあったら教えてね。ちなみに桜に関して個人で書いてる記事等は本当に適当なものばかりですし、樹木全体に言えることなのに桜だけの話として紹介してたりするので、専門家の方が書いた本を読んだ方がしっかりと学びを得られます。