lig1024’s diary

使ってる写真のお人形さんは、創作造形©造形村/ボークスのものです。大きいのがSDリーゼロッテで小さいのがSDMモモ。

雑学

なんか話題にできる面白そうな雑学を書いていくにょ〜

 

 

 

樹木全般

・年輪の幅で方位わかる?

 小学校の教科書とかで「南側の方が日が当たりやすいため南側だけ年輪の幅が広くなる」って話書いてあった記憶ありますよね~。あれ、年輪の幅って方位に関係なくて地面が水平なとこならだいたい年輪の間隔同じです。傾いていると幅に差が生まれます。あと、針葉樹と広葉樹でも色々違います。イラストのは針葉樹

 

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①こんなもん

 

・年輪ってなんでできるの?

 上のイラスト使って説明します。大体春から秋くらいまでは樹木って起きていて、それ以外のときはお休みしています。春になると「あったかくなってきたし成長すっか!」って感じで早材(春材)を作り始めます。早材は骨密度低いみたいな感じでスカスカです。そして秋くらいになってくると、「今年の成長期も終わりだな~」って感じで締めくくりに晩材(秋材)を作ります。こっちは骨密度高いみたいな感じで硬いです。これが一年周期で繰り返されるのであのような年輪ができていきます。年輪見ると樹齢分かるし便利だね~。当時の環境とかもわかったりするよ。

 

 古い木造建築の家にいくと、晩材の方が硬いから浮き上がってデコボコになってるよね。この上歩いた時の感触が好きです。ただ、トゲになってるのがよくあるから足に刺さるよね。木目って綺麗で好き。オイルとか塗ると際立って綺麗でもっと好き。

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②ぼこぼこ

 日本みたいに季節がちゃんとあるところは年輪できるけど、季節ない所は年輪がないことあるみたい。

 

 

・樹皮ってなんであんなにデコボコとした模様なの?

 樹木によっていろんな模様がありますよね~。それぞれ特徴があって見ているだけで面白いです。

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③小学校の時に樹皮に紙を当てて上からクレヨンで塗りつぶして模様を写したりするよね。私だけ?

 前回のであまり説明しなかった”形成層”。この部分では内側では辺材を作り、外側では樹皮を作っていきます。樹皮も辺材みたいに毎年どんどん作っていきます

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④じゃーん

 さっき言ったように、内側では辺材ができてどんどん太くなっていきます。しかし去年以降に作られた樹皮はそれ以上大きくなれないのでヒビが入ります。その積み重ねでヒビが大きくなっていき、面白い模様になっていきます。

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⑤あくまでもこれはイメージのイラストね

 ちなみに外側の樹皮はある程度するとペリッと剥がれ落ちます。③の写真の真ん中あたりみたいに。人の皮膚も同じような感じですよね。垢的な。

 ※樹木がお年寄りになっていくとあんまり樹皮が剝がれなくなっていきます。細い桜の枝はツルツルですが、太くなってきている枝はデコボコ。

 

・樹木に寿命ってあるの?

年々形成層で新しく作って太くなっていくだけなので寿命って考え方はないような感じがします。いくらでも生きていけますし、枝折って地面に挿したらそのまま大きくなってく事ありますし途絶えさせないようにするならいくらでもできるような。

 「花付きが悪くなり人が花見を楽しめる状態でなくなった時」や、「倒木の危険性がでてきた時」なんかで伐採されるまでを寿命って言うのかなぁと思います。耐用年数って意味合いで寿命って言葉を使うんですかね

 人と違ってある時を境に息途絶えるとかはないのでよくわかりませんね。ちなみに、きちんとわかっている範囲で最高齢の樹木は5000歳くらいだそうです。

ソメイヨシノは明治くらいに作られたらしいですが、樹齢140年くらいのがあるので意外と長寿なんじゃねって話あるんですよ

 桜で一番長生きしてるのは2000歳とからしい。

 

・流木ってなんであんな綺麗な形のまま流れ着くんだろう

 海に行くと綺麗な流木が流れ着いています。形とか個性があって面白いですね。でも長い間海を漂っていたのにどうして腐らなかったのでしょう?

 理由は、海水に浸かっていたので空気と触れ合いにくく、菌が繁殖できないからです。「桜にドール乗せたら腐るのか」の「辺材」の話と同じ感じ。

 

 あと菌は何もない状態からパッと自然発生することありませんからね~。「白鳥の首」で検索すると面白いの出てきます。あの話小学生の時図書館で見つけたんですが凄く印象に残っています。

 

・「草」と「木」の違い

 形成層があるものを木、無いものはだいたい草とされています。年輪があれば木だよ~ってことですね。だいたいそんな感じの解釈でいいと思う。

 

 ついでに受粉について。中学校で自家受粉、他家受粉やりますよね。

自家受粉:自分の花粉が自分について受精すること。自分だけで完結するので簡単に受粉できるが、自分と同じのばっかりになるので多様性が無くなってしまい環境の変化などへの適応がしにくい。自家受粉ばっかりしていると近親相姦みたいに種として弱くなっていっちゃうらしい。

 自家受粉しないようにしている仕組みは色々あって、後で説明する自家不和合性であったり、雌しべと雄しべの成熟する速さに差を付けたり、物理的に距離をとったりするものがあります。

 

他家受粉:自分とは違う花の花粉が自分につくこと。ハチとかが花粉を運ぶけど別の種類の花に持っていかれたら意味なくなっちゃうし、自家受粉より難易度高い。沢山花粉作るようだし。遺伝子的に多様になるので環境の変化などに適応しやすい。出来ることならこっちをしたいって思ってるのが多いと思う。

 

こんなもんすかね。稲とか一年で終わっちゃうやつは確実に子孫残すために自家受粉が多めで、木は他家受粉多め的な話どこかみましたね。一概に言えないし環境によって全然違うと思うけど。

そもそも一つの花の中にあるものだけで受精できるって凄いよね。人だったらリアルふたなりですもん。初めて自家受粉を知った時は「自分でどっちも作れるんだから内部で最初からくっつけちゃって、確実に受精できるようにすればいいヤーン」って思っていました。でも基本的に、できるなら他家受粉したいって感じだと思うのでそんなのは無さそうですね。受粉の話も細かく考えると面白いですね。

 

桜の話

・綺麗なお花をとる方法

 お花手に取ってみたーいとかお人形さんに持たせてみたーいとかそんな時に。

 スズメが沢山とまっている木の下に行けば桜の花が綺麗なままで落ちているのでそれを拾いましょう!

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綺麗なままで落ちてるよ~

  スズメはクチバシが太いので、お花の中にクチバシ突っ込めないようです。花の下の方をブチっと食いちぎってチューチュー吸ってポイしてるのよく見る。花からしたら花粉運んでもらえないうえに食いちぎられちゃうんだから嫌だろうね

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上手く撮れてないけど花くわえてる。プリケツ

 

 あと花びらが散ると、「受粉できたぜイエーイ。もう花びら付けていても体力使うだけだから切りはなそ~」って思ってるんだろな~って見てます。花びらが散っている個体は受粉できたやつで、花ごと落ちてるやつは受粉できなくて見捨てられたやつの確率高いと思ってるんですが実際どうなんでしょね。何か知っている人いたら教えて。

 

全部スズメが食いちぎったのを拾ったやつ

 ついでにうちの子ドーン!!SDリーゼロッテのかなこさんです。人に紹介するときに「この子は歯が生えてるんだよ」としか紹介しないので歯にコンプレックス持ってしまっていそう。目も葉っぱも緑で好きな写真です。

 

 

・なんか葉にイボみたいのついてる

 

マクロレンズ欲しいね

 葉っぱをよーく見てみると、小さいドーナツみたいのが付いています。しかも何か液体が出ています。これは蜜線と呼ばれるものです。これをアリさんたちに吸いに来てもらって、ついでに他の害虫の卵や幼虫を駆除してもらっているんじゃないかって言われています。面白い関係ですよね

 

 

・開花予想より前に桜咲いてる!

テレビでよくやっている桜の開花予想。でも桜って言ってすごく色んな種類があるので開花時期もそれぞれ違います。じゃあなんの桜の開花予想なのかというと…ソメイヨシノの開花予想なんです!
なので早咲きの河津桜とかはテレビの開花予想より前に満開になります。どうしてソメイヨシノの開花予想なのかというと、人気でほとんど全国に生えていることに加えて、接木で増やしているからみんな形質が全く一緒なので開花予想がしやすいからです。(※沖縄ではソメイヨシノがほぼ無いのでカンヒザクラが使われて言わます)

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よくTwitterで見るとこ~(河津桜)
 
新宿御苑はめっちゃ色んな種類の桜があるのでだいぶ長いこと桜の花見を楽しめると思いますよ〜
 
 

ソメイヨシノって全部クローンなんだぜ

 これは本当の話。ソメイヨシノは一本の木の枝切って、それを接木して増やしているので全てが遺伝子的に全く同じものです。

 

接木:横にぶった切った切り株(台木)に、増やしたいやつ(穂木)の枝をぶっ刺して増やす方法 

挿木:普通に地面にさして増やす的な方法。ニンジンの頭切って地面の上に置くと根っこ生えてきて成長していくみないな感じ

取り木:生きてるやつの周囲の皮をグルっと剥いで、そこから不定根(地面以外から出てくる根)が出てきらた不定根より下を切り落として植える的なやつ

 

ソメイヨシノって自分で子孫残せないんでしょ?

 こんな話よく聞きますが、種子作れるし普通に子孫残す能力あります。なんでこんな話が出てきているかというと桜には自家不和合性っていう特徴があるからです。

 

 自家不和合性:自分の花粉が自分についても受精しないこと。桜のほとんどはこの性質持ってる。梅も。割と沢山の樹木がこの性質持っている

 

 自家受粉できないようにしているんですね~。人と同じように自分と違う人同士で交配していくってことです。ソメイヨシノばっかり植えていると自分以外の桜がいないので種子ができなくなっちゃうんですね。

 

人に例えて説明してみます。

 「染井 吉野」さんって人がいたとします。この人だけではもちろん子供出来ませんよね。たとえ「染井 吉野」さんのクローン人間が沢山いても自家不和合性のせいで無理です。

 ここに、「大島 桜」さんが来て「染井 吉野」さんと子供を作って「染井 新吉」さんが生まれました。この生まれた「染井 新吉」は「染井 吉野」さんとは別人ですね。

 

ま、自分以外の相手がいれば普通に子供作れるんす。染井吉野が他のと子供作ると、生まれてくるのは雑種であって、染井吉野ではないんす。

 「生まれてくるのが染井吉野とは別物になるから染井吉野は種子で子孫残せないんだ」的な主張ありますが、生まれてくる子が自分とは遺伝子的に違うなんて当たり前のことなので、それはおかしくないかって思います。

 

 染井吉野だけが特別じゃなくて、普通に樹木を交配させて良い形質の個体が生まれたら、全く同じ形質のものを増やすために接木や挿木でふやすので他の植物でもよくあることです。病害虫に強い台木にすることで上手く成長させられるとかの利点もあります。スイカやナスの苗でも接木してる苗あります。家庭菜園している人で「ナスの苗買ったのに変なの生えてきた!」ってビックリしている人いますが、台木の部分が大きく成長したからだと思われます。

 

・なら、染井吉野の両親を見つけて種子作ればいいやん!

 そういうわけにはいかないんですよ~。染井吉野の親は「エドヒガン」と「オオシマザクラ」なんじゃないかってことが分かっています。でも、オオシマザクラとかは自然に生えているものなので、2本オオシマザクラがあってもその2つは遺伝子的に少し違うんです。親の苗字は分かっているんだけど、名前が分からないみたいな感じなので染井吉野の種子は作れません。親が分かったとしても、クローンほど全く同じ子が生まれるわけではないから意味ないんだけどね。

 接木で増やす利点の方が多いから種子で増やせなくてものそんなに問題ではないと思う。

 エドヒガンとオオシマザクラの子供は染井吉野以外にもいて、比べてみると結構違います。

 これ上手く説明できていない気がする…大体の話ってことで

 

・種子のできない桜って?

 日本に自生するほとんどの桜は染色体の数が16本です。この数が同じであり、自分以外の品種の花粉と受精すれば種子ができます。ですが、16本でなく24本や32本のものが稀にできるので、その品種は基本的に種子を作れなくなります。「桜 三倍体」とかで調べるといいかも。

ちなみにヒガンバナも三倍体だから種子作れません。あんなに綺麗な花作ってるのにね〜

 

 

 

 桜に関する記事は「ウェザーニュース」のものがわかりやすいし面白くておすすめです!

 

 その後もっと知りたくなったら、「みんなのひろば」っていうのも面白いです!専門家の方々が様々な質問について解説しています。小学生の質問とか視点が面白くてかわいらしいですね~桜以外のことも沢山あるのですっごくお勧めです!

 

※調べると色々生き物すげーってなります。前回のは専門の人に相談しながら書いたけどこっちは私の知識を羅列するだけなので変なとこあったら教えてね。ちなみに桜に関して個人で書いてる記事等は本当に適当なものばかりですし、樹木全体に言えることなのに桜だけの話として紹介してたりするので、専門家の方が書いた本を読んだ方がしっかりと学びを得られます。探す時はGoogle books使うといいです

 

このブログまで最後まで読んでくれてありがとうございます。ここまで読んだら新しく気になったとこ本で調べても内容そこそこ理解できるようになってると思うよ。